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2020.05.20

おおば比呂司先生のプロフィール

1921年(大正10年)札幌に生まれ、幼少より画才を現す。
兵役ののち、北海道新聞社に入社、図案課に籍を置く。この時期の多忙なカット、挿画描きの明け暮れは、おおば漫画の原点となる。
1958年(昭和33年)上京 折りからの週刊誌ブームにのり、たちまち斯界の寵児となる。その速描きとアイデアの卓抜さは、ある人をして“輪転機”と言わしめる。しかし画風はどこまでもほのぼのとして温かく、あたかも水鳥の水面をゆうゆうとすべるさまにも似ている。そして水面下では、あわただしく細心に水をかく努力の人であった。
1982年(昭和57年)、家族をともなってオランダに移住。風車、運河、雲、飛行機、街なみ、そして人間を、大らかに愛しんだ画家の眼は、どこまでも広くやさしい。

おおば比呂司先生と福山醸造のおはなし

おおば比呂司先生は、1921年(大正10年)に札幌で生まれ、幼いころより画才を発揮していました。
1958年(昭和33年)の上京より以前、福山家と縁戚という繋がりもあり、二代目福山甚三郎宅に下宿していた時期がありました。
おおば先生はそのお礼にと、福山醸造のためにいくつかのイラストを描いてくださいました。
1976年(昭和51年)発売のトモエ田舎みそのイラストも、その当時提供していただいたものです。
おおば先生のほのぼのとした温かいタッチがトモエ田舎みその顔となり、皆様の食卓で長年愛される商品として、現在も福山醸造にとって大切な財産となっています。

 

おおば先生に描いていただいたトモエの田舎みそシリーズ

おおば比呂司記念室のご案内

おおば先生とご家族の願いが実を結び、札幌の四季をあざやかに彩る大通公園、その西端に位置する札幌市資料館に、平成7年「おおば比呂司記念室」は開館しました。
記念室では、イラストレーション、絵画や絵本の挿絵にいたるまで、先生の幅広い領域の作品の数々の中から展示を行っており、没後30年を迎える今も、世代や国籍を問わず多くの方が訪れ、ほのぼのとした画風や、ユニークで温かみのある作品の数々に、心をほっこりと和ませています。

■開館時間/9:00〜19:00(入室は18:40まで)
■休館日/月曜日(月曜日祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/29〜1/3)
■入場料/無料
■住所/〒060-0042 札幌市中央区大通西13丁目 札幌市資料館内
■TEL/011-272-1367
■アクセス/地下鉄:東西線「西11丁目駅」下車徒歩5分
 市電:「中央区役所前」または「西15丁目」下車徒歩6分
 タクシー:JR札幌駅から約10分